時は太平、徳川家康の治世下。長きに渡って反目してきた伊賀と甲賀の忍者二大勢力は、初代・服部半蔵との約定により、それぞれ伊賀・鍔隠れ(つばがくれ)と甲賀・卍谷(まんじだに)の両里でひっそりと暮らし、互いに接触することを禁じられていた。だが両里の跡目である朧(おぼろ)と弦之介の二人は、互いの立場を知らずに出会い、禁断の恋に落ちてゆく。そんな折、忍たちの超人的な秘術が徳川の対抗勢力に利用されることを恐れた家康は、両里の相殺を目論んで、双方から精鋭5名ずつを出しての果たし合いを命じる。双方の頭として選ばれたのは、朧と弦之介だった―。
★★