「ジョゼと虎と魚たち」
[6] 「ジョゼと虎と魚たち」 投稿者:Ashe 投稿日:2004/04/03(Sat) 22:51 [返信]
麻雀屋でバイトをする軽薄そうな大学生(妻夫木聡)。セフレもいるし、新しいガールフレンド(上野樹里)の獲得にも余念がない。雀荘で、乳母車を押し歩く老婆が話題になる。運んでいるのはなにかやばいものかも。ある日、坂道を暴走する乳母車に遭遇した。中には、包丁を握り、怒りに満ちた目の娘(池脇千鶴)がいた。身障者。歩けないのだ。その孫娘を「こわれもの」として世間から隠そうとする老婆(新屋英子)。老婆と娘はひどく貧しいところに住んでいた。娘は、自分をサガンの小説にならって“ジョゼ”と名のり、手際よく料理した食事を大学生に振る舞う。素晴らしい美味しさ。老婆がゴミから拾ってくる様々な本を読んでいる。男は、歩けないにもかかわらず、勝ち気なで強圧的なジョゼに惹かれていき、老婆の死を契機に同棲を始める。二人で行うドライブ旅行。生まれて初めての経験に浮かれるジョゼ。だが、そのような生活に限界を感じていた男は、その旅行後、何ヶ月かでジョゼと別れるのだった。「僕は逃げた」と言って男は泣く。
そんなあらすじだ。

主人公の恒夫はジョゼとの結婚を考えた。ジョゼは、性格が魅力的だし、作る料理は何もかも美味いし、本は玉石混交で山ほど読んでいて自分より知識があるし、可愛いし、セックスも好きそうだし・・・そして可哀相だし。だが、結局、別れた。ジョゼが脚が不自由だという理由ではなく、そういうジョゼを「可哀相」だと思っている自分の心理が理由だったのだろう。身障者だというのが大きい。
まだ若い頃、風俗の仕事についている人と付き合っていた。午前3時、4時まで付き合って、ポン引きの事務所に顔を出したこともあった。不可解な行動を取ることもあって呆気に取られたりもしたが、している仕事に反して、決してすれてはいなかった。面白かったし、楽しかった。だけど、結局、僕も、この映画の男と同じく逃げてしまった。「頭がないから、こんな仕事しかできない」が口癖だった。頭が悪いという意味で「頭がない」というフレーズを使っていたのがいつまでも忘れられない。
麻雀屋でバイトをする軽薄そうな大学生(妻夫木聡)。セフレもいるし、新しいガールフレンド(上野樹里)の獲得にも余念がない。雀荘で、乳母車を押し歩く老婆が話題になる。運んでいるのはなにかやばいものかも。ある日、坂道を暴走する乳母車に遭遇した。中には、包丁を握り、怒りに満ちた目の娘(池脇千鶴)がいた。身障者。歩けないのだ。その孫娘を「こわれもの」として世間から隠そうとする老婆(新屋英子)。老婆と娘はひどく貧しいところに住んでいた。娘は、自分をサガンの小説にならって“ジョゼ”と名のり、手際よく料理した食事を大学生に振る舞う。素晴らしい美味しさ。老婆がゴミから拾ってくる様々な本を読んでいる。男は、歩けないにもかかわらず、勝ち気なで強圧的なジョゼに惹かれていき、老婆の死を契機に同棲を始める。二人で行うドライブ旅行。生まれて初めての経験に浮かれるジョゼ。だが、そのような生活に限界を感じていた男は、その旅行後、何ヶ月かでジョゼと別れるのだった。「僕は逃げた」と言って男は泣く。
そんなあらすじだ。

主人公の恒夫はジョゼとの結婚を考えた。ジョゼは、性格が魅力的だし、作る料理は何もかも美味いし、本は玉石混交で山ほど読んでいて自分より知識があるし、可愛いし、セックスも好きそうだし・・・そして可哀相だし。だが、結局、別れた。ジョゼが脚が不自由だという理由ではなく、そういうジョゼを「可哀相」だと思っている自分の心理が理由だったのだろう。身障者だというのが大きい。
まだ若い頃、風俗の仕事についている人と付き合っていた。午前3時、4時まで付き合って、ポン引きの事務所に顔を出したこともあった。不可解な行動を取ることもあって呆気に取られたりもしたが、している仕事に反して、決してすれてはいなかった。面白かったし、楽しかった。だけど、結局、僕も、この映画の男と同じく逃げてしまった。「頭がないから、こんな仕事しかできない」が口癖だった。頭が悪いという意味で「頭がない」というフレーズを使っていたのがいつまでも忘れられない。