美しさも富も名声もすべて自分が一番でないと気がすまない、がらき城城主・安土桃山は、推定100歳の予言者びるぜん婆々に、今日も同じ質問を投げかけていた。「生きとして生けるもので一番美しいのは誰じゃ?」しかし、びるぜん婆々の答えは、安土桃山の世継ぎ・雨千代がまもなく父の美しさを凌ぐというものだった。怒り狂った安土桃山は、息子を誰一人として生きて帰れないという霊峰・快羅須山へと追放する。彼の罠から何とか逃れた雨千代は、偶然唐の国から狸御殿に招かれていた狸姫と出会う。たちまち恋に落ちるの2人だったが、彼らの前には波乱万丈の難題が待ち構えていた