市役所勤めのサユリは、地味で平凡な自分へのコンプレックスからか、生まれ育った長崎をポルトガルのリスボンであるかのような妄想にふけることも日常茶飯事で、愛読する少女漫画に登場する王子様を理想に掲げ、現実の恋愛になんぞ興味なしを装っている。しかし、心の中では大学時代の憧れの先輩・聡史のことが忘れられずいるのだった。クリスマスまで後1ヶ月に迫ったある日、サユリは路面電車の中で思いがけず聡と再会する。
★★
・下妻物語と電車男。だけど、はじけるところが皆無。所詮、少女漫画の世界じゃないかとオチる感じが、気分を萎えさせる。
・長崎は良い街っぽいという印象は残った。