「西の魔女が死んだ」
goo映画から
中学生になったばかりのまいは学校へ行くのが嫌になり、ママの提案でおばあちゃんのもとでひと夏を過ごすことになる。魔女の血筋を引くというおばあちゃんの暮らしは自給自足。野菜やハーブを育て、昔ながらの知恵を活かしながらの生活は、まいにとって新鮮に感じられた。課された“魔女修行”は、早寝早起き、食事をしっかり摂り規則正しい生活をするというもの。そんな暮らしは、やがてまいの心にも変化を起こさせるのだった…。
★★★
・上品な印象の映画。これはおばあちゃん役のサチ・パーカーの丁寧な言葉遣いによるのが大きい。あの、片言具合がうまく効いている。
・前半はジブリのような田舎風景の描写と、そこで祖母と二人で暮らすことになった登校拒否の中学生との、つかずはなれずの生活といった感じで、ありきたりな印象が濃い。いや、でも、そのありきたりなところは、かえって、安心して見てられるというところか?
・中盤、ニワトリが惨殺され、近くに住む男が捨てたエロ本が映し出されてから、極度に潔癖すぎる、扱いづらい中学生女子が大人へと変わるというテーマがうすうす見えてくる。
・だが、映画は、そこらたりのところをあんまり深追いしない。
・終盤にきて、おばあちゃんの死と、言うべきことを言えなかった後悔と、その救いが表わされるが、ここもわりと蛋白
・蛋白と上品さが売りなのか。何か、マトを絞りきれていない印象が残った。惜しい感じ。
・画像は、おばあちゃんが、バラの木の下にはにんにくを植えると良い、虫がつかないから、と説明しているところ。
(2008/6/21)