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「フィッシュストーリー」

goo映画より

2012年、彗星の地球への衝突が5時間後に迫り世界が終わろうとする中、ターンテーブルから日本のパンクバンド“逆鱗”が1975年にセックス・ピストルズのデビューに先駆けて放った最後のレコード「FISH STORY」が流れる。1982年、その曲を聴いた気弱な大学生は、いつか世界を救うと予言され、2009年、正義の味方になりたかったコックと共にシージャックに巻き込まれた女子高生の未来は…。


フィッシュストーリー
★★★★

・伊坂幸太郎原作。「アヒルと鴨のコインロッカー」、「死神の精度」に続いて3作目か? 5月には「重力ピエロ」も控えている。確かにストーリー・テリングが映画的。積み重ねたエピソードが終盤にかちゃかちゃとパズルのように組み合わさっていくのは、見ていて気持ちいい。とは言え、この映画の場合のパズルの組み立ては、ある意味、行き当たりばったりである。それは原作者も、映画の作り手も、承知の上だろう。奇妙な(つまり論理的でない)つながりが、つながって、地球が救われることになるのだと。その点で、つながりが稚拙だと言う批判は的を射ていない。
・フィッシュストーリーとは、魚の話ではなく、「大ぼら話」という意味らしい。
・4つ(以上)の時代を並行的に進行させていく構造だが、理解しにくいところはほとんどなかった。4つの時代のうち、1975年の逆鱗によるレコーディング前後の話に一番尺が割かれている。画像にある二人がいい味を出している。
・この映画には、露骨に嫌なヤツが3人ほど出てくるが、意地悪なことに、そのうち一人にしかザマアミロといった制裁が加えられない。制裁を加えられるのが、2012年の場面で出てくる傲慢男。残る、1980年ごろの傲慢大学生と1975年のレコーディング・ディレクターには、たいした仕返しは描かれない。しかし、その点でのカタルシスがないことにより、甘く苦いリアリティが出ている。
・多部未果子の目つきには、中毒性がある。この4月からの朝ドラが楽しみだ。
・原作がそうなのか、いろいろと細かい、過去の映画のオマージュが出てくるのも面白い。

 (2009/3/23)

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